Before (改善前)

硬質アルマイト処理の機械装置パレット部品

上図のような材質A5052の摺動するパレット部品に対して従来は硬質アルマイトを採用していました。しかし、硬質アルマイトの場合、耐摩耗性は並程度であり、部品寿命が短いという欠点があります。そのためユーザー様からは、母材はA5052から代えることなく、重量はそのままで表面処理を工夫することで耐摩耗性を向上したいとの問い合わせがありました。

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After (改善後)

潤滑アルマイト処理(カシマコート)の機械装置パレット部品

A5052に対して従来の硬質アルマイト処理から、耐摩耗部品に有効な別のアルマイト処理を施すことにより、耐摩耗性を向上させることができます。この事例では、潤滑アルマイトの1種であるカシマコートを提案し、耐摩耗性を向上、部品寿命を3倍以上に伸ばすことに成功しました。

POINT(要約)

摺動する設備部品は軽量化のためにアルミが母材としてよく選ばれます。しかし一般的にアルミ部品の表面処理として用いられる硬質アルマイトは、摺動に対して特に耐久性が高いというわけではなく、摩耗により部品寿命が短くなってしまいます。このような場合は、潤滑アルマイトの1種であるカシマコートを採用することにより、パレット等の摺動部品の重量を変えずに、部品寿命を3倍、4倍に伸ばすことが可能となります。