Before (改善前)

A7075 アルミハウジング

ハウジング部品は高い耐摩耗性と厳密な寸法精度が求められますが、必ずしもA7075である必要はありません。ハウジングの使用環境において十分なスペックがあれば、硬度の低い材質である方が望ましいです。硬度の高い材質の加工、それも寸法精度を高いものとなると、加工難易度は上がり、その分コストが膨らみます。
本事例では、材質A7075のハウジング製作において、表面平面度0.01の要求がありました。
A7075は超々ジュラルミンと呼ばれ、アルミ合金の中でもトップクラスの強度を持つ材料の一つです。また、A7075は歪みやすい材料であり、加工時に歪みが発生、修正等を含め加工コストが高くなってしまいました。

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After (改善後)

A6061アルミハウジング

そこで、材質をA7075からA6061へ変更することを提案しました。
A6061は耐力が254N/mm2以上で、設計上たわみを 問題としなければ、SS400鋼と同等の許容応力がとれます。A6061はA5052 よりは硬く、しかしA7075よりは少し柔らかいため、加工コストはA7075 の際より抑えることが可能となります。

POINT(要約)

A7075からA6061に材質変更することで、お客様のニーズを満たしつつコストを抑えることができました。