製品属性(仕様)
製品 分類 | ハウジング | 業界 | 自動車 |
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素材 | s45c | サイズ | 54.7×65×74.5 |
精度 | ±0.01 幾何公差0.01 | 工程 | マシニング,ワイヤー放電,平面研磨 |
表面 処理 | 無電解ニッケル | 熱処理 |
製品画像(様子)
特徴
この機械部品は自動車部品製造設備に用いられるハウジングと呼ばれる部品です。
ハウジングとは装置を保護するカバーのことで、転がり軸受の外輪を取り付ける箱状の部品です。
転がり軸受は内輪と外輪の相対位置がずれないように固定する必要があります。そのための部品がこのハウジングになります。適切なはめあいをするためには、ハウジングの材質、肉厚、仕上げ面精度を検討する必要があります。
また、はめあいにはしめしろの有無によって、『しまりばめ』『中間ばめ』『すきまばめ』に分類できます。
最も一般的に用いられるのは『しまりばめ』になりますが、穴の最大許容寸法より軸の最小許容寸法が大きいため、軸受の取り付け、取り外しが必ずしも容易ではなく、場合によっては『中間ばめ』『すきまばめ』のはめあい公差にすることもあります。
いずれの場合であっても、固定と取り付けの両方を実現するためには、ハウジングの寸法精度は非常に高精度である必要があります。
そのため、このハウジング部品はマシニングセンタによる機械加工とワイヤー放電加工により形状を出した後、平面研磨を行っています。平面研磨を行っているため、この機械部品の寸法精度は±0.01mmとなり、非常に精密な仕上がりとなっています。また、設備に用いられる機械部品は設備の稼働が止まらないように高い耐摩耗性が要求されます。このハウジングにはS45Cが用いられていますが、無電解ニッケルを施し耐摩耗性を高めています。